アニメ「うたごえはミルフィーユ」放送日（BSフジ）、イベント、CD情報まとめ

アニメ「うたごえはミルフィーユ」とは？

「うたごえはミルフィーユ」は、“アカペラ×青春”を主軸にした、ポニーキャニオン発のオリジナル音楽アニメプロジェクトです。2022年4月に始動したこの企画は、女子高生たちが“声だけ”でハーモニーを紡ぐ日々を描き、誰もが一度は抱える「伝えたいのに伝えられない」感情に静かに寄り添います。

原作企画は、『アイドリッシュセブン』の作詞も手掛けた山中拓也氏。演出面では『STEINS;GATE』や『あさがおと加瀬さん。』などで知られる佐藤卓哉氏が総監督を務め、日常と非日常の間をゆるやかに揺らす感情描写に磨きがかかっています。キャラクター原案には清人氏・海保仁志氏、音楽監督には成田旬氏を迎え、映像・音響・脚本が一体となった立体的な作品世界を形作っています。

アニメ化以前から「ボイスドラマ＋アカペラ楽曲」を柱とするメディア展開を行い、リアルイベントや配信企画を通じてファンとの距離を縮めてきた『うたミル』。その名の通り、“ミルフィーユ”のように何層にも重なる声と感情が、ひとつの世界を構築していきます。誰かの声が誰かを支え、その声がまた次の声を導いていく──そんな、柔らかで、けれど確かな物語が、今ここに始まろうとしています。

キャラクター紹介と声優陣の魅力

手鞴沢高校アカペラ部

小牧 嬉歌（こまき うた）／CV：綾瀬未来
本作の主人公。1年3組、リードボーカル担当。155cmで極度の人見知りながら、歌うことに対しては純粋かつ真摯。軽音部志望だった彼女が、幼馴染の古城愛莉に誘われてアカペラ部へ加入します。綾瀬さんの透明感ある歌声が、ウタの繊細な感情と成長を描きます。

繭森 結（まゆもり むすぶ）／CV：夏吉ゆうこ
1年2組、1stコーラス担当。156cm。声楽を志すストイックな歌い手で、不完全さゆえの美しさに惹かれてアカペラに真摯に向き合います。夏吉さんの伸びやかな歌声は、ムスブの葛藤と情熱を鮮やかに伝えます。

古城 愛莉（こじょう あいり）／CV：須藤叶希
2年3組、2ndコーラス担当／部長。163cm。幼馴染の近衛玲音とともに部を設立し、部員を温かくまとめるリーダーシップが魅力。須藤さんの声は、部の「声の絆」を象徴しています。

近衛 玲音（このえ れい）／CV：松岡美里
2年3組、3rdコーラス担当／副部長。167cm。文武両道・中性の美しさで人気を集める彼女を、松岡さんはクリアで落ち着いた声で表現し、レイレイの包容力を描き出しています。

宮崎 閏（みやざき うるう）／CV：花井美春
1年2組、ボイスパーカッション担当。153cm。MeTuber志望でムードメーカーのウルル役を、花井さんが軽やかで明るい声で生き生きと演じます。

熊井 弥子（くまい やこ）／CV：相川遥花
1年3組、ベースパート担当。149cm。控えめながらもハーモニーの支柱となる歌声を、相川さんが静かな説得力をもって表現しています。

大学アカペラユニット “Parabola”

藤代 聖（ふじしろ みずき）／CV：小泉萌香
リーダー＆リードボーカル、3rdコーラス。東皇大学3年。小泉さんの安定した歌唱が、聖のカリスマ性と情熱を際立たせます。

ゾーイ・デルニ（ぞーい・でるに）／CV：亜咲花
リードボーカル＆1stコーラス。東皇大学3年で帰国子女。亜咲花さんの伸びやかな声が、ゾイのエネルギーと存在感を魅力的に演じます。

仙石 喜歌（せんごく きっか）／CV：東山奈央
Parabolaの中音パート担当、2年生。楽天家でフレンドリーな雰囲気が魅力です。東山さんの安心感ある声が、キッカの笑顔と親しみやすさを歌声で伝えています。

環木 鈴蘭（たまき すずらん）／CV：青山吉能
1st〜3rdコーラス兼アレンジャー。武海野音楽大学3年。青山さんのクールな声は、鈴蘭のアレンジ力と個性に彩りを与えます。

南 佳凛（みなみ かりん）／CV：KIYOZO
Parabolaのボイスパーカッション担当。東皇藝術大学2年。KiYOZOさんによる本格ビートボックス演技が、ユニットにリズムの深みをもたらします。

「アカペラ」という演出の挑戦と意義

『うたごえはミルフィーユ』の最大の特徴は、“アカペラ”という音楽ジャンルをアニメーションの中心に据えている点にあります。声だけで旋律・ハーモニー・リズムを構成するアカペラは、音楽としての完成度の高さと同時に、“声”という個人の内面を最も如実に表現する手段でもあります。

なぜ今、アカペラなのか。その答えは、音に頼らずとも「声がつながる」ことの意味を、キャラクターたちが自ら体現していく過程にあります。機材もエフェクトもなく、ただ生身の声と声だけが空間に響き、混じり合い、ときにぶつかり合う——。そのプロセスは、まるで人間関係そのものを象徴するかのようです。

アニメにおいて“音楽”はしばしばドラマチックな盛り上がりを担うものとして演出されますが、『うたミル』では、あえて“音を制限する”ことで声の微細な表情や空気の震えを強調しています。ピッチのズレ、呼吸のタイミング、感情の揺らぎ——それらがすべて、視聴者の耳にそのまま届く。アニメというフォーマットの中で、ここまで“生々しさ”を大切にした音響演出は極めて異例です。

さらに、アフレコ収録時には多くのシーンで“同時録音”が行われており、キャストがその場でお互いの声に耳を傾けながら、実際のアカペラ演奏さながらにハーモニーを構築しています。このスタイルにより、作中の音楽には“編集された音”ではなく、“場を共有する音”としてのリアルさが宿っています。

「誰かの声が、自分の声を引き出してくれる」「音を重ねることでしか届かない感情がある」——そんなアカペラならではの真理を、ウタたちは歌の中で掴んでいきます。そして視聴者もまた、その声に“重なる”ようにして、この作品と心を通わせていくのです。

うたごえはミルフィーユの放送日と配信スケジュール

アニメ『うたごえはミルフィーユ』の放送は、2025年7月17日（木）よりスタートします。最速はTOKYO MXにて毎週木曜日の21時25分から。そして、BSフジでは翌日7月18日（金）24時30分から放送が開始されます。地上波とBS双方での展開により、視聴のハードルを下げ、より多くのファンが物語と出会える導線が整備されています。

また、放送と並行して、各種配信サービスでも視聴が可能です。主な配信スケジュールは以下の通りです：

• ABEMA：7月17日（木）22:30～
• dアニメストア、U-NEXT、Hulu：7月18日（金）以降、順次配信
• バンダイチャンネル、TVer、ニコニコ動画 などでも見逃し配信を実施

地上波でリアルタイムに視聴する楽しみと、配信で自分の好きな時間にじっくりと味わう贅沢。そのどちらも叶えられる体制は、現代の視聴スタイルに即した親切な設計と言えるでしょう。

また、各種配信プラットフォームでは、初回配信に合わせた特別コンテンツやキャストコメント、アカペラ収録の舞台裏といった関連映像が随時アップされる予定となっており、物語だけでなく“制作の声”にまで触れられるのも魅力の一つです。

こうした多様な視聴導線は、「声の重なり」をさまざまな形で体験させてくれます。あなたの一番好きな方法で、ぜひ『うたごえはミルフィーユ』の放送を見届けてください。

各話タイトル・あらすじ（放送前事前予想含む）

公式サイト「ANIME」セクションによれば、第1話のタイトルは「軽音デビュー！？」であることが明記されています :contentReference[oaicite:1]{index=1}。以下は、現時点で判明しているタイトルとともに、内容の展望も交えた解説です。

第1話「軽音デビュー！？」
主人公・小牧嬉歌（ウタ）が、高校入学とともに軽音楽部への憧れを抱きつつも、その華やかさに尻込みする中、古城愛莉らとの出会いを通じて“歌うこと”の原点に立ち返るエピソードと予想されます。本格的なアカペラの第一歩が描かれる重要な回です :contentReference[oaicite:2]{index=2}。

第2話以降
今後の話数についての公式なタイトルは現時点では未公開ですが、上記タイトルからもわかる通り、アカペラを少しずつ学びながら部員同士が関係性を築いていく過程が中心となる公算が高いでしょう。部活の域を超えた“心の声の重なり”が、徐々に明かされていく構成になるのではないかと予想されます。

情報は公式サイトで更新され次第反映予定です。第1話がタイトル付きで公開されたことにより、今後の各話タイトルも順次明らかになっていくでしょう。

うたごえはミルフィーユの音楽リリース情報

TVアニメ『うたごえはミルフィーユ』の主題歌シングル「思い出話」は、2025年7月23日（水）に発売されます。2形態での展開で、それぞれ収録内容と特典が異なります。

初回限定盤（PCCG‑02451／¥2,200税込）

• 収録曲：「思い出話」「ガーネット（アカペラアレンジver.）」「夢見る15歳（アカペラアレンジver.）」「世界は恋に落ちている（アカペラアレンジver.）」「思い出話（No Lead Vocal）」ほか
• チェリ子氏による描き下ろしジャケット
• きゃにめ特典：キャストソロチェキ（選択式） :contentReference[oaicite:1]{index=1}

通常盤（PCCG‑70550／¥1,200税込）

• 収録曲：「思い出話」と「思い出話（No Lead Vocal）」 :contentReference[oaicite:2]{index=2}
• 描き下ろしジャケット（初回限定盤と同イラスト） :contentReference[oaicite:3]{index=3}

MV公開と先行配信

主題歌「思い出話」のミュージック・ビデオは、2025年7月7日0時に公式YouTubeでプレミア公開され、同時に各音楽配信サイトでも先行配信が開始されています :contentReference[oaicite:4]{index=4}。

オリジナルサウンドトラック（PCCG‑02453／¥3,300税込）

2025年8月20日発売予定。劇伴や挿入歌を収録し、ゲーマーズなど店舗特典付きで展開予定です :contentReference[oaicite:5]{index=5}。

3周年記念シングル「うたごえハイシックス／STAY GOLD」（2025年4月23日発売）

手鞴沢高校アカペラ部とParabolaの2ユニット楽曲を収録したシングルで、No Lead Vocalバージョンも含まれます :contentReference[oaicite:6]{index=6}。イベント参加券は**現在予定されている2つのイベントには使われていません**。

イベント・コラボ展開とファンの参加方法

2025年7月現在、公式に発表されている『うたごえはミルフィーユ』関連イベントは以下の通りです。いずれも公式イベントページに基づいた内容です。

① TVアニメ『うたごえはミルフィーユ』放送直前スペシャルイベント

• 開催日：2025年7月13日（日）
• 会場：一ツ橋ホール（東京都千代田区一ツ橋2-6-2）
• 時間：第1部 開演15:00／第2部 開演18:30（各2時間予定）
• 出演：綾瀬未来、夏吉ゆうこ、須藤叶希、松岡美里、花井美春、相川遥花、小泉萌香、亜咲花、東山奈央、青山吉能、KIYOZO
• 内容：第1話先行上映／キャストトーク／アカペラ歌唱／山中拓也書き下ろし朗読劇（昼夜異なるシナリオ）
• チケット：プレミアムグッズ付き（¥15,000）／通常（¥8,800）
• プレミアムグッズ：チェキ風カード11枚入りリーフレット（キャラコメント付き）

② 主題歌「思い出話」発売記念イベント

■ 全員お話し会

• 開催日：2025年8月3日（日）
• 会場：ポニーキャニオン本社3Fイベントスペース（東京都港区）
• 時間：3部制（13:00〜／14:30〜／16:00〜）
• 出演：綾瀬未来、夏吉ゆうこ、須藤叶希、花井美春、相川遥花
• 内容：出演者全員とのお話し会（アニメイト秋葉原・通販でCD購入者対象）

■ トークショー

• 開催日：2025年8月10日（日）
• 会場：AKIHABARAゲーマーズ本店（東京都千代田区）
• 時間：3部制（14:00〜／15:45〜／17:30〜）
• 出演：綾瀬未来、夏吉ゆうこ、須藤叶希、花井美春、相川遥花
• 内容：全席指定トークショー（ゲーマーズ本店でCD購入者対象）

参加には対象商品（主題歌「思い出話」）の購入が必要です。配布される「イベント参加券」や「お話し会参加券」は、店舗・日程により条件が異なるため、各イベントページを確認してください。

いずれのイベントも、作品世界を声と音で体感できる貴重な機会です。ファンとして“声”の物語に触れる時間を、ぜひご一緒に。

制作陣インタビューから読み解く作品の裏側

『うたごえはミルフィーユ』というタイトルが示すように、本作は“層を重ねる”ことをテーマの一つにしています。それはキャラクターの心情、音楽のアレンジ、そして脚本の構造に至るまで貫かれています。こうした意図は、公式インタビューや特設サイトのクリエイターコメントからもうかがい知ることができます。

脚本・シリーズ構成：山中拓也氏の言葉

山中氏は脚本家として、『うたミル』において「“声”というものの持つ温度や距離感を、文字ではなく音で届けたい」と語っています。アカペラという編成を通じて、楽器のない“生の声”がどれだけ感情を運ぶのか、それを視聴者に体験させることを目指したとのことです。実際に第1話では、キャラクターたちの会話が徐々にハモリへと変化していく演出があり、「感情が音に変わる」構造が丁寧に組まれていました。

キャラクターデザイン：チェリ子氏のアプローチ

各キャラクターの制服・私服・表情の描き分けには、「音のニュアンスを色と線で描く」工夫が凝らされています。例えば、喜歌の髪色と瞳は“メゾソプラノ”の柔らかさを意識した配色であり、逆に玲音や聖にはクリアで直線的なシルエットが与えられています。こうしたビジュアル設計もまた、“重なり”と“響き”を視覚的に表現する試みといえるでしょう。

音楽プロデューサー：Yugo Kannoの視点

アニメの音楽監修を務めるYugo Kanno氏は、「アカペラだからこそ、沈黙が語る」と述べています。楽器がない分、呼吸や間がそのまま“演奏”になる。そこに宿る緊張や揺らぎが、キャラクターの心情にリンクするよう設計されており、音響設計の段階から細かく演出チームとすり合わせが行われたそうです。

このように、『うたごえはミルフィーユ』は“声”というテーマを、演出・作画・音楽のすべてで立体的に表現しようとする意欲作です。アニメというメディアでどこまで“人の声”を信じられるか――それこそが、スタッフ陣が挑んだ問いなのかもしれません。

まとめ｜“声”が重なる、その瞬間に立ち会うために

『うたごえはミルフィーユ』は、ただのアカペラ青春アニメではありません。誰かの声に引き寄せられ、重なり、そして揺れ動く感情を描いた“音の群像劇”です。

TVアニメ放送に先駆けて、CDリリースや先行イベント、キャスト出演の朗読劇など、すでに多くのファンとの接点が用意されています。中でも、声優陣の生歌や対話が体感できるイベントは、この作品の主題に直結する体験となるでしょう。

そして、制作陣の想いからも読み取れるのは、「声が言葉を超える瞬間」を、私たちに届けようという誠実な試みです。

アニメ放送開始とともに、“ミルフィーユ”のように何層にも重なった物語と感情を、ぜひひとつひとつ味わってみてください。