4年半の物語に幕──『甘神さんちの縁結び』完結！春場ねぎ＆飯塚晴子イラスト公開、最終22巻は10月発売

2021年4月から『週刊少年マガジン』で連載を続けてきた、内藤マーシーによるラブコメ作品『甘神さんちの縁結び』。
京大医学部を目指す主人公・上終瓜生と、巫女三姉妹が織りなす“一つ屋根の下”の物語は、多くの読者の心に静かに灯をともしてきました。
そして2025年8月27日発売の「週刊少年マガジン」39号をもって、ついにその物語は完結を迎えました。

この記事では、約4年半にわたる連載の歩みを振り返りつつ、最終回の意義やアニメ化を経た本作の広がり、さらにファンの反響や今後の展望について解説していきます。

『甘神さんちの縁結び』とは？──巫女三姉妹と“婿養子”の物語

『甘神さんちの縁結び』は、京大医学部を目指す高校生・上終瓜生が、京都にある甘神神社に居候することから始まるラブコメディです。
居候の条件は「婿養子として神社を継ぐこと」。そしてその結婚相手候補となるのが、同居する巫女の三姉妹──夜重、夕奈、朝姫でした。

瓜生は自らの夢と向き合いながら、三姉妹それぞれとの距離を縮めていきます。
この設定は単なる“ラブコメ的お約束”に留まらず、「誰を選ぶか」ではなく「誰の痛みを抱えられるか」というテーマに繋がっていくことになります。

4年半の歩み──『甘神さんちの縁結び』連載の軌跡

『甘神さんちの縁結び』は、2021年4月より『週刊少年マガジン』で連載がスタートしました。
作者・内藤マーシーは『五等分の花嫁』の春場ねぎの元アシスタントとしても知られており、本作が初の連載作品。
師匠譲りのラブコメの構造美と、独自の“情緒を大切にする筆致”が融合したことで、連載開始直後から注目を集めました。

物語の基盤にあるのは、京都の神社という舞台設定。
日常の延長線に「神事」や「縁結び」という神秘性が差し込まれることで、読者は“恋と奇跡の物語”を自然に受け入れることができました。
また、夜重・夕奈・朝姫という三姉妹それぞれのキャラクターが緻密に描かれ、瓜生の成長と並走するかのように物語が進んでいきます。

2024年10月からは、安部祐二郎監督・ドライブ制作によるTVアニメが2クール全24話で放送され、メディア展開も一気に加速。
声優陣には鈴木崚汰（瓜生役）、上坂すみれ（夜重役）、本渡楓（夕奈役）、若山詩音（朝姫役）と実力派キャストが揃い、アニメをきっかけに原作へ入ったファンも多くいました。

累計発行部数は190万部を突破し、2025年8月にはついに週刊少年マガジン39号で最終回を迎えることに。
約4年半にわたる連載は「王道のラブコメでありながら、別れと成長の物語でもあった」として、幅広い読者から惜しまれつつも讃えられました。

👉 関連記事：甘神さんちの縁結び20巻で最終章へ｜18〜20巻の展開まとめと連動アクスタ企画解説

最終回の見どころ──伏線回収と“縁”の結末

最終回（第194話）で描かれたのは、瓜生と三姉妹が紡いできた“縁”の到達点でした。
単なるラブコメ的な「誰を選ぶか」という結論ではなく、これまでの物語で繰り返し提示されてきたテーマ──「縁は結ばれるだけでなく、見届け、抱え合うもの」という答えに収束していきます。

序盤から張られていた伏線も丁寧に回収されました。
例えば、瓜生の「医者を目指す理由」と「児童養護施設で育った背景」。
そして三姉妹それぞれが抱える葛藤──夜重の記憶と孤独、夕奈の責任感、朝姫の未来への不安。
これらは最終回までにそれぞれ答えが示され、単なる恋愛模様にとどまらない人間ドラマとして完結を迎えます。

ファンの間で特に語られているのは、「別れではなく、新しい縁への一歩」として描かれたラストシーンです。
別れの痛みを伴いながらも、それを超えて人と人が繋がり続ける姿勢に、多くの読者が共感しました。SNSでは「この縁は永遠です」「とても綺麗な最終回だった」といった声が多数寄せられています。

また、巻頭カラーで飾られた三姉妹と瓜生のイラストは、4年半を見届けてきた読者への贈り物のように機能しました。
そのイラストが複製原画としてプレゼント企画に使われたことも、作品と読者を最後まで結びつける象徴的な仕掛けだったといえるでしょう。

👉 関連記事：【甘神さんちの縁結び】入れ替わりとタイムリープの正体とは？原作57話＆アニメ18話から徹底考察！

春場ねぎ＆飯塚晴子からの祝福──師弟の縁が繋ぐエール

『甘神さんちの縁結び』の完結に際して、二人の重要な人物から祝福のイラストとコメントが寄せられました。
ひとりは『五等分の花嫁』『戦隊大失格』の作者・春場ねぎ。もうひとりはTVアニメ版でキャラクターデザインを務めた飯塚晴子です。

春場ねぎは、内藤マーシーが長年アシスタントとして支えた“師匠”でもあります。
「連載お疲れ様でした。五等分完結の時と同じく甘神さん完結でも打ち上げで脱出ゲームと焼肉に行きましょう」
というコメントには、師弟関係を超えた仲間としての信頼と、創作の現場を共にした絆がにじんでいます。

一方、飯塚晴子はアニメを通して『甘神さんちの縁結び』のキャラクターたちを視覚的に形作った人物です。
「物語は終わってもいつまでも三姉妹は心の中に…！！！三姉妹と瓜生君が好きだ…！」
と熱いメッセージを残し、キャラクターデザイナーならではの“生きた存在”としての愛情を感じさせました。

原作とアニメ、師匠と弟子。
異なる立場からの祝福が寄せられたことで、本作の完結は「作者ひとりの区切り」ではなく、多くの縁によって支えられた物語の一区切りとして記憶されることになったのです。

ファンの反響──“この縁は永遠です”

最終回の掲載直後から、SNSや掲示板では『甘神さんちの縁結び』を惜しむ声と感謝の言葉が溢れました。
「良い作品に出逢えたのもまたひとつの縁」「4年半も毎週楽しみにできて幸せだった」「最終話の伏線回収が綺麗すぎて涙が止まらない」など、数多くの感想が寄せられています。

中でも印象的だったのは、多くの読者が口を揃えて書き残したフレーズ──「この縁は永遠です」。
これは物語の主題そのものであり、読者自身がキャラクターたちと繋いだ“縁”を肯定する言葉として広がっていきました。

また、長期間にわたり読者を支えてきた作品だけに、日常との重なりを感じる人も少なくありません。
「受験勉強の辛い時期にこの作品に励まされた」「家族の形を考えさせられた」「登場人物の言葉が背中を押してくれた」など、ただの娯楽以上の“心の支え”として受け止められていたことがわかります。

さらに、アニメから入った新規層が原作完結と同時に一気読みする動きも活発化。
「アニメを見てから原作を追いかけたけど、ここまで綺麗に終わるとは思わなかった」という声が広がり、コミックス最終巻（22巻）の発売を待ち望む読者が急増しています。

こうしたファンの反響は、連載終了が「別れ」ではなく、作品が読者の心に根を下ろし続ける「継続」の形であることを証明しているのです。

👉 関連記事：『甘神さんちの縁結び』夕奈の魅力とは？ヒロインとしての成長と恋愛模様

公開タイムライン（保存版）

• 2020年12月：読み切り掲載（週刊少年マガジン）
• 2021年4月：連載開始（同誌21号〜）
• 2024年10月〜2025年3月：TVアニメ放送（全24話）
• 2025年8月27日：本誌39号で最終回（第194話）
• 2025年10月17日：コミックス最終22巻発売（特装版あり）

※日付と話数は公式・報道に基づくものです。

関連商品情報──単行本・Blu-ray・雑誌で振り返る『甘神さんちの縁結び』

物語の余韻を味わいたい方に向けて、単行本・Blu-ray・雑誌といった関連アイテムをご紹介します。
作品そのものを読み返したい人、アニメの思い出を残したい人、それぞれに最適なアイテムが揃っています。

単行本（紙版）

まずは紙の単行本。
既刊21巻までの全巻セットや、完結巻となる22巻（10月17日発売予定）を手に入れておくのがおすすめです。

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単行本（電子書籍・楽天Kobo版）

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Blu-ray

アニメの余韻をもう一度楽しみたい方は、Blu-rayの最終巻（Vol.8）がおすすめです。
※Vol.8は2025年8月20日発売、#22〜#24を収録。

雑誌（最終回掲載号）

最終回が掲載された「週刊少年マガジン」39号は、記念すべきアイテムです。
電子書籍版も販売されています。

週刊少年マガジン 2025年39号[2025年8月27日発売]【電子書籍】[ 内藤マーシー ]

アニメ配信情報──各動画サービスで『甘神さんちの縁結び』を観る

2024年10月から2025年3月にかけて放送されたTVアニメ『甘神さんちの縁結び』。
全24話の中で、瓜生と三姉妹の関係性が丁寧に描かれ、多くの新規ファンを生み出しました。
現在は各種動画配信サービスでも視聴可能です。

dアニメストア

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最新アニメから映画、ドラマまで幅広く楽しめる総合型サービス。
『甘神さんちの縁結び』も配信中です（見放題／レンタル等の配信形態は変動します。最新情報は公式でご確認ください）。
初回は31日間無料トライアルを利用可能です。

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Amazonの会員サービスに含まれる動画配信。
アニメ作品も多く、初回は無料体験（条件あり）が用意されています。

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総括──“縁”を未来へ紡ぐ物語

『甘神さんちの縁結び』は、ラブコメという枠を超えて「縁」という目に見えないものを形にしてくれた物語でした。
4年半という時間の中で、瓜生と三姉妹はもちろん、読者自身もまた作品との関わりの中で「縁」を結び続けてきたのです。

最終回を迎えた今、ページを閉じた後も心に残るのは、キャラクターたちの選択や言葉が自分自身の人生に響いているという実感でしょう。
春場ねぎ先生や飯塚晴子さんの祝福コメント、そしてファンの「この縁は永遠です」という言葉は、作品が一つの時代を刻んだ証でもあります。

また、単行本やアニメBlu-ray、配信サービスといった形で『甘神さんちの縁結び』に触れ続けることは可能です。
「終わり」ではなく「これからも共に歩める」作品として、再読やアニメ視聴を通じて、新しい気づきを得られるはずです。

恋愛と家族、夢と居場所──そのすべてを交差させながら描かれたこの物語は、単なるフィクションに留まらず、私たちに“縁をどう生きるか”という問いを静かに投げかけてきました。
その答えは読む人それぞれの胸の内に、これからも残り続けるでしょう。

『甘神さんちの縁結び』は完結しました。しかし、その縁は、きっとこれからも私たちの心に灯り続けるのです。